大学との共同研究について

ソリトンコーポレーションが日々取り組む「研究開発」をテーマに、
お客様や社内スタッフのリアルな声をご紹介します。

大学との共同研究

弊社では産学連携の中で、大学とのアライアンスにより、幅広い受託研究開発が可能です。
日々、新たな種が生まれています。そんな一部をお見せします。

■光触媒技術

近畿大学工学部応用化学科 古南博准教授との共同研究で、小型の光触媒による空気処理機を開発しておりました。弊社の親会社である株式会社ソリトンの環境事業担当が、お客様のところで、汚水処理臭で困っているとの話から、その機械を一部改造し、小型臭気除去装置として持ち込んでテストしたところ、好評を得まして、販売にまで至りました。その研究につきましては、現在特許出願中です。

製品名 : ソリトン光触媒空気清浄機
型式   : PH1202

■蒔絵筆

蒔絵筆とは、上絵や蒔絵を描くときに用いる筆。猫やイタチの柔らかい毛を用います。

天然毛を使っているために、耐久性が悪いのと、また最近の蒔絵筆は、昔の筆と比較して、毛とグリップとの間に隙間があり筆の強さが出ないという問題があり、そのため、粘りのある漆を使うことが出来ないと言われています。これは、毛を縛る強い天然麻が入手できなくなり、毛を強く縛れなくなっていることが原因だそうです。

弊社の極細筆を作る技術を使って、環境保護の観点から、化学繊維を使った蒔絵筆を作ることができないかと依頼され、現在開発に取り組んでいます。

■優しい接触 <傷をつけない新しい筆の応用研究>

我々は「傷をつけない新しい筆」の技術を持っています。
>>特許情報へ

羊毛はウール製品と呼ばれて世界中の子供からお年寄りの衣服に使われて愛されていることはご存知だと思います。しかしその昔、ニュージーランドのある種の羊毛は硬すぎて肌着になることがなかったそうです。ウール繊維の70%は硬すぎて肌を傷つけて、またそれは肌アレルギーの原因だとされていました。結果、肌着としては残りの30%しか使えず高級品でした。しかし今日では誰もが使える製品となっています。
なぜでしょうか?その答えは、我々の有する技術と同じなんです。

我々が「傷をつけない新しい筆」を追求したことから導き出した技術が、羊毛と繋がっていたときには驚きました。

「接地率」

答えは「接地率」でした。70%の羊毛は、一本飛び出た繊維があって、それが肌に当りちくちく、ストレスとなっていた。でもみんなで肌に触れることで、あの心地よさが生まれるんです。

接地率に着目して当初の6%が、今や80%を実現しています。
おかげさまで、鉄・樹脂・錠剤・各種塗装面の傷に関するお悩みを解決することが可能になりました。

「傷をつけない新しい筆」が作れるからこその技術です。
その技術を推し進めるべく日々、研究を重ねております。