従来の筆を使った筆ペン等の筆記具、化粧用具にはインクや化粧液を毛先に行き渡らせるためにパイプや、中継芯と呼ばれるインクを誘導するパーツを筆内部に穴を開けて挿入する必要があり、それが筆割れを生じる恐れがありました。長年、ブラシ屋の意地としてその問題を解決すべく取り組んできました。
そして、2009年ついにその方法を発明して、特許取得に至りました(特許第4395189号)。
この発明は、毛先の割れを生じる恐れがなく、且つ毛先へインクを確実に行き渡らせることができます。
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またその機能を維持しつつ、毛先を細くすることが可能となりました。
上図の中心孔に極細ブラシ(原材料繊維数30本程度、φ1.2ミリ~φ1.5ミリ)を差し込み、Pペンと
ブラシを一体化させます。
その一体化させたパーツをインクタンクに装着することでインクを吐出させます。
リブとリブの空間からは40μ程度の粒子が通過できるので、この細さでありながら、ラメ、ガラス
フレークや顔料を目詰まりなく、吐出させることができます。
その他、1件現在出願中。
筆技術を利用した表面に傷をつけない搬送技術の発明。